安倍首相の頭痛の種
英ガーディアン紙は本件の関連記事の中で、「ネオナチの写真、安倍氏の頭痛の種に」と報じた。安倍首相は多くの右翼政治家を抜擢したことで、今後も「頭痛の種」が尽きぬことだろう。
2012年12月の政権発足以来、初めて実施された内閣改造で、安倍首相は麻生太郎氏、下村博文氏ら右翼の政治家を留任させた。安倍政権の強い右翼・保守カラーにはほぼ変化がなく、むしろ強化されたと言える。
日本の一部の右翼政治家と政府の右傾化の影響を受け、日本の右翼団体の活動が近年活発化している。毎年8月15日の敗戦記念日に、靖国神社の入口は各右翼団体の大舞台になる。日本政府は右翼団体のデモ行進の際に警官を動員し、柵を設置し治安を維持するが、この種の活動に対して明確に態度を表明していない。日本メディアの、これらのデモ行進に対する報道も、一部の民放テレビ局に限られている。日本の右翼が近年増長しているが、その実情を理解している日本人は多くない。
「国家社会主義日本労働者党」のようなネオナチ極右団体が戦後も存在し続けているが、最近の安倍政権と一部政治家の右傾化の動きは、これらの団体の「後押し」になっている。安倍政権の右に向かう足取りは、戦後の平和の成果を脅かしている。世界の人々も、これを観察している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月18日