沈丹陽報道官は、9月16日午前に中国商務部が開いた定例記者会見で、「中日韓自由貿易区の交渉に積極的な進展があった。3カ国は電子商取引(EC)、環境、協力を協定に盛り込み、それぞれの作業部会を設立することで合意に至った」と述べた。
これは越境ネット通販の発展に、幅広い市場を提供する。中国商務部の関連データによると、2013年の中日輸出入額は3120億ドル、中韓は1602億ドルに達した。中日韓自由貿易区が設立されれば、越境ネット通販の大市場が形成される。
2014年はクロスボーダーEC発展の元年とされている。海外出店社が集まるB2Cオンラインショッピングモール「天猫国際」が、今年2月に正式に開設された。これはアリババのB2Cオンラインショッピングモール「天猫」が、越境ネット通販事業に進出したことを意味する。物流大手の順豊は8月、同事業に特化した物流サービスを開始した。アマゾンは上海自由貿易区への入居を発表し、早ければ第4四半期に「中国直送」を実現する見通しだ。食料品を主に取り扱う「1号店」も9月3日に、全面的に同事業に進出した総合ネット通販サイトになった。