多くの通販サイトが越境ネット通販市場に進出しているが、これは今後の利益を見込んでのことだ。大型サイトの進出により、本来グレーゾーンであった「海淘」(ネットを通じて海外のサイトで買い物すること)市場がスポットライトを浴びるようになった。PayPalのデータによると、中国の2013年の「海淘」利用者は1800万人に達し、海外商品購入額が2136億元に達した。海淘利用者は2018年に3560万人に達し、市場規模も1兆元に上ると予想されている。
越境ネット通販の高度発展は、政策の支持なくしては語れない。商務部は2つの政策を発表し、越境ネット通販の発展を促進した。商務部は各地の商務部門に対して、ネット通販サイトを利用した海外貿易発展の指導意見を出した。商務部はまた、越境ネット通販を支援する輸出政策を制定した。商務部は昨年8月、国務院弁公庁を通じて「越境ネット通販の輸出を支援する関連政策に関する意見」を発表し、税関、品質検査、税収、外国為替、決済、信用の6種の措置により、越境ネット通販の発展を支援した。
出入国検査・検疫、関税、物流などの詳細な点についても、関連政策が整えられつつある。新華網の報道によると、淅江省出入境検験検疫局はこのほど、全国に先駆けて「越境ネット通販の検験検疫監督管理作業の明確化に関する指導意見」を発表した。