オーストラリアで最も有名な海軍造船業の専門家、ジョン・ホワイト氏は13日、日本の新型潜水艦を導入するアボット政権の計画に警鐘を鳴らした。オーストラリアのウェブサイトが10月13日に伝えた。
ホワイト氏はこのほど、防空駆逐艦プロジェクトの政府大型研究報告書を作成し、プロジェクトの予算超過の原因について説明し、解決に向け対策を提案した。ホワイト氏は政府に対して、国内外の企業による入札を許可し、次世代潜水艦を建造すべきと促した。
南オーストラリア州上院議員のニック・クセノフォン氏は、「アボット政権にとって、ホワイト氏の提案は『政治的な爆弾』だ。政府が約束通り南オーストラリア州で潜水艦を建造する場合、南オーストラリア州の3人の上院議員、ビクトリア州などその他の州の議員の支持が必要になる可能性がある」と指摘した。
オーストラリア政府は、コリンズ級潜水艦の後継艦の種類や建造の時期を決めるには、まだ一定の時間が必要だとしており、日本とドイツの潜水艦の購入を検討中と称した。
しかしアボット政権と安倍晋三首相は先ほど、日本がオーストラリアに潜水艦建造技術を提供し、オーストラリアが日本から1隻の潜水艦を購入する可能性について議論した。
ホワイト氏は、「日本のそうりゅう型潜水艦を各種設計案に加えることで、すでに複雑な問題がより解決困難になる。これはまた、その他の実現性の高い案の慎重な分析を必要にする。今後数十年内に海軍から要請されるプロジェクトの効率を、最大限に高めなければならない」と述べた。
ホワイト氏は、新型潜水艦の選択・建造・補修に特化する、潜水艦建造機関(Submarine Construction Authority)を設立するよう提案した。ホワイト氏は、「潜水艦はオーストラリアの最も重要な国防武器となり、海軍がインド洋などで優勢を占める上で重要な力を発揮する」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月14日