フランスの高速鉄道は割高
フランスの高速列車の略称はTGVで、欧米諸国の中で最も早く開発された高速列車の一つだ。フランスの高速鉄道は実験時の時速などで飛躍を続けており、2007年には時速574.8キロの世界新記録を樹立した。
技術面から論じると、フランスの高速鉄道の速度は、線路の状況に左右される。一般的な線路上であれば、その線路の能力に応じた速度でしか走行できず、平均で時速100-150キロとなる。高速鉄道専用の線路を使えば、時速は350キロ以上に達する。
国際市場において、フランスの高速鉄道の輸出が遅れている。フランスは韓国、モロッコ、南米諸国の高速鉄道プロジェクトの入札に積極的に参加してはいるが、その成功率は低い。現時点ではスペインやフランスにしか列車を輸出していないが、他にも重要技術を譲渡している。
フランスメディアは、「フランスの高速鉄道の輸出には、フランスの高速鉄道プロジェクトが国営の背景を持ち、割高で国際市場で競争できないという問題がある。次に、技術を譲渡し過ぎたせいで、協力先が技術を把握し、フランスの競合相手になっている。それから、中国市場で技術の譲渡を拒むという戦略的な判断ミスにより、シーメンスに機先を制された」と分析した。
ドイツのICE、夏に故障が頻発
ドイツの高速鉄道はICEと呼ばれ、元々は都市間快速鉄道を意味していた。ドイツ連邦教育研究省、ドイツ連邦交通省、シーメンスを始めとするメーカーが研究開発と製造に従事し、ドイツ鉄道が運営する。高速鉄道を研究するため、ドイツ政府は1970年代から1990年にかけて、4億5000万ドイツ・マルク(約2億2500万ユーロ)の資金を費やした。ドイツ1本目・2本目の高速鉄道である、ハノーファー〜ヴュルツブルク、マンハイム〜シュトゥットガルトが、1991年に開通した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月26日