日本の経済界、中国対抗に反対=日本人学者

日本の経済界、中国対抗に反対=日本人学者。 安倍首相は対抗の局面が形成された以上、出来る限り中国を避けて東南アジア方面に発展すべきだと考えていた。しかし東南アジアにも、具体的な問題がある。東南アジアは人口が少ないが、国と民族が多く、言語にも大きな開きがあり、各者の利益のバランスを図り共通認識を形成することが困難だ。これによって、安倍首相は険しい道を選択したことになった。安倍首相は就任後、日本企業を率いて東南アジア、アフリカ、欧州と駆け回ったが、後になり日本の協力の重点が中国にあることが分かった。実際に、日本の新たな対中投資は近年急減しているが、総量は減少しておらず、むしろ拡大継続の流れを示している。後藤氏は、「これは互いの経済的な魅力だ。中国の魅力は、日本の経済界と日本政府が避けては通れない現実的な問題だ。日本の経済界は、安倍首相が中国に対抗することに反対している。

タグ: 後藤錦隆 中日首脳会談 経済界

発信時間: 2014-11-18 14:51:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中日両国は11月7日、中日関係の処理と改善に関する4つの合意事項を取りまとめた。習近平国家主席は10日、アジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議に出席するため訪中した、安倍晋三首相の要請に応じて会談した。本件は日本から注目され、持続的に熱心に議論された。多くの新聞の社説は、これを積極的にとらえる観点と姿勢を示しているが、偏見に凝り固まり謂われなく中国の意図を探ろうとするメディアも少なくない。日本の識者は、本件をどのようにとらえているのだろうか?中国青年報の記者は、道紀忠華シンクタンク日本首席代表の後藤錦隆氏を取材した。後藤氏は両国の経済関係の面から、以下の観点を示した。

・中日関係、これ以上の悪化はありえない

4つの合意事項の形成、習主席と安倍首相の会談は、未来の中日関係の発展にとって良い傾向だ。民主党政権になってから現在まで何年もたつが、中日というアジアの主要経済体が現在のような対抗に陥っていることは、非常に珍しく遺憾なことだ。後藤氏は、両国関係はすでに最悪であり、これ以上悪化させてはならず、悪化することもないと判断している。中国も日本も強い経済力を持ち、政治的な対抗は双方の経済に大きな悪影響をおよぼす。両国経済は相互補完性が高く、現実的にはどちらも相手から離れられないことに注意が必要だ。産業は経済の革新と基礎であり、整った産業チェーンこそが真の経済力だ。

後藤氏は、「中国が日本に経済制裁を行うという説もあるが、これはあまり現実的ではない。日本は依然として、世界の産業チェーンの川上に位置しているからだ。その一方で、日本には中国経済の戦略的な奥行きがない。中国の巨大な市場と魅力を日本は何があっても拒むことができない」と指摘した。

・日本の経済界、中国対抗に反対

後藤氏によると、安倍首相は対抗の局面が形成された以上、出来る限り中国を避けて東南アジア方面に発展すべきだと考えていた。しかし東南アジアにも、具体的な問題がある。東南アジアは人口が少ないが、国と民族が多く、言語にも大きな開きがあり、各者の利益のバランスを図り共通認識を形成することが困難だ。これによって、安倍首相は険しい道を選択したことになった。安倍首相は就任後、日本企業を率いて東南アジア、アフリカ、欧州と駆け回ったが、後になり日本の協力の重点が中国にあることが分かった。実際に、日本の新たな対中投資は近年急減しているが、総量は減少しておらず、むしろ拡大継続の流れを示している。後藤氏は、「これは互いの経済的な魅力だ。中国の魅力は、日本の経済界と日本政府が避けては通れない現実的な問題だ。日本の経済界は、安倍首相が中国に対抗することに反対している」と述べた。

4つの合意事項が取りまとめられると、一部の日本メディアは中日両国関係が真の改善に向かうかについて慎重な、さらには懐疑的な態度を示した。これには、一部の日本の高官による、発言の蒸し返しが含まれる。後藤氏はこれについて、双方の信頼感が著しく不足していることが原因と分析した。メディアの言論は言うまでもなく、過度な猜疑により正確な軌道からそれている。近代の歴史を見ると、中日のパワーバランスに変化が生じ、バランス点に達した時にいざこざが生じやすいことが分かる。その時に重要になるのは、双方が政治家の知恵を出しリスクを回避し、問題を解決することだ。首脳のタイムリーな接触や、高官の交流の維持が必要になる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月18日

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