・風向きが変わる
今後1ヶ月、日本は政治動乱の時期に入ると分析されている。
安倍首相の衆議院解散には、都合の良い計算がある。突然の解散宣言により野党は選挙対策が間に合わず、安倍首相が率いる政権与党の議員にとっては非常に有利と分析されている。今回勝利した場合、何事もなければ2015年9月の自民党総裁選までの任期内に、安倍首相は玉座を守り通すことができる。しかも安倍首相は解散という武器により、政治資金問題が発覚した政治家を内閣や国会から追い出すことで、政府のイメージを改善できる。さらに安倍首相は消費増税を先送りし、自民党内や財政部門の「増税派」の勢力を弱め、自らの政権運営理念を貫くことができる。
衆議院解散は日本の首相が複雑な局面に対応し、不利な状況から脱却し、主導権を勝ち取るための策だ。しかしこの両刃の剣には、多くの失敗例がある。安倍首相にとって、解散・総選挙には多くの不確定要素がある。安倍内閣の支持率が低下する中、政権与党が現在の議員数を維持できるかについては未知数だ。しかも今回の増税先送りは一部の人に不満を抱かせた。その中にはアベノミクスの懐刀、日銀の黒田東彦総裁が含まれる。安倍首相の解散により、自民党内が再び分裂・対立に陥るリスクが存在するとも分析されている。
日本の政界の右傾化の風向きが変わることはあるだろうか?安倍首相はすでに構えを取り、戦いの準備を整えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月20日