安倍氏、軍事問題に詳しいが経済にはそれほど通ぜず③

安倍氏、軍事問題に詳しいが経済にはそれほど通ぜず③。

タグ: 小泉 橋本龍太郎 竹下登

発信時間: 2014-11-25 16:29:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

前者の覆るは後者の戒め

2005年、小泉前首相が嘘のスローガンで衆議院解散に踏み切り総選挙における自民党の大勝を導いた。その歴史的事件には安倍首相はより詳しいだろうが、しかし消費税引き上げ後の選挙はいずれも自民党の大敗で終結しているという事実には、日本の政治を少しかじった人なら誰もが気づくはずだ。

1989年消費税導入の頃、日本首相に務めたのが竹下登氏だった。自民党内における氏の威信にしても野党への氏の影響力にしても、これまでそして今後も彼の右に出る人はそうそういないものだ。その政治影響力に頼って、竹下元首相は消費税導入の決定に果敢に踏み切った。だが周知のように、その年の4月に消費税が導入された後、7月に行われた参院選で自民党が大敗を喫し、竹下氏も辞任に追い込まれた。そのことがあってからというもの、政治舞台における氏の影響力はがた落ちだ。

1997年、橋本龍太郎元首相は消費税率を3%から5%に引き上げた。消費税引き上げ後、橋本氏は一連の改革を推進し始めたが、その改革がスタートラインを切ったところで次の年の参院選において自民党が再度大敗を喫した。開票当日、橋本氏による「引責辞任」という挨拶が氏の精いっぱいの言葉だった。

歴史の教訓は鑑みに値する。自民党にとって、消費税引き上げ後の参院選は何としても避けなくてはならない。現時点で議会を解散し消費税引き上げの時期を半年後に延期して、来年になって参院選を行なえば、消費税引き上げとの関係性もだいぶ薄れる。

今年4月消費税率引き上げ後、安倍首相の支持率は大きく下がらなかった。安倍氏はすでに時期首相の座を狙う夢を見ている。安倍首相が経済の顔に切り替われば、良い暮らしがもたらされると国民は氏に期待するし、氏が軍事のマスクをかぶれば、国民は誇らしく感じ自信を持てる。2つの顔を持つ安倍効果はかなり大きいものだ。

安倍首相はおそらく自分が竹下氏の後塵を拝するはずがなく、ましてや橋本氏のように運が悪いはずもないと信じるだろう。12月14日、安倍が当選して2周年になろうとする時期に、日本国民は果たして氏にどのような結論を出すのか、日本と国際社会は首を長くして待っている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年11月25日 

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