2015年は第二次世界大戦終戦70周年だ。日本当局は歴史問題に対する認識・態度に対して、これまでよりも敏感になっている。
安倍晋三首相は第2次安倍内閣で、歴史問題の「歪んだ道」を歩み、靖国神社を何度も参拝し、特定秘密保護法を強行可決し、武器輸出三原則を書き換えた。その右傾化した行動は隣国の感情を傷つけ、アジア太平洋を偶発的な衝突の危険な境地に陥れた。2015年という敏感で重要な節目に、安倍首相が靖国神社を参拝することはあるだろうか?
昨年は参拝見送り
安倍首相は参拝に深いこだわりを持っている。安倍首相は第1次安倍内閣で、靖国参拝を実現できなかったが、そのことについて「痛恨の極み」と述べている。自民党総裁の安倍氏は2012年10月17日の夕方、秋季例大祭中の靖国神社を参拝した。再任を果たした安倍首相は、時勢を読みつつ参拝に適したチャンスを伺ってきた。
安倍首相が2013年に靖国参拝を決定したのは、参拝を見送れば自らを支持する保守派を失望させ、政権運営の基盤に影響が及ぶことを懸念したためとされている。しかし安倍首相は2014年に、靖国参拝という「高圧」地帯に触れようとしなかった。
2014年8月15日の終戦69周年記念日に、安倍首相は「悪霊」の参拝をせず、玉串料を奉納するに留めた。もう一つの重要な節目、安倍首相が第96代首相に当選してから2周年の12月26日にも、靖国参拝を見送った。