首相談話
第3次安倍内閣発足により、安倍首相は3期以上の長期政権を実現した7人目の首相になった。時事通信社は、これまでの6人による政権は、それぞれの時代を構築したと報じた。安倍政権がどのような時代を構築するかが、国内外で注目されている。
日本政府は今年、過去の戦争責任を認めた上で、「未来志向」の首相談話を発表する予定だ。しかしその内容によっては、その他の諸国との摩擦を生じさせる可能性がある。首相談話で1995年の村山富市首相談話をどれほど引き継ぐか、これは安倍首相が直面している課題だ。
米国は日本が歴史認識問題などで中韓と対立することを懸念しており、安倍首相に対して談話の中で村山談話などを引き継ぐよう促し始めている。しかし時事通信社解説委員、雑誌「外交」編集長の鈴木美勝氏は昨年12月24日、「安倍首相が発表する安倍談話の内容は、村山談話の一部の内容、米国に対する感謝の文言を引用するほか、基本的に先を見据えた内容となる。第二次世界大戦を反省、謝罪する箇所はまったくない」と述べた。
安倍首相に近い議員の多くも、「談話の目的は中韓への謝罪」ではなく、未来志向が主な着眼点になるとしている。談話が中韓に配慮した内容になれば、安倍首相を支持する保守勢力に反対される可能性があり、「表現の調整は容易なことではない」とされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月14日