安倍首相の天皇パラオ派遣 ねらいは「対中外交」

安倍首相の天皇パラオ派遣 ねらいは「対中外交」。

タグ: パラオ 戦没者慰霊 安倍 米日軍事同盟

発信時間: 2015-02-08 09:05:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本は「第二列島線」によって中国を封じ込めようとしている。日本の統計によると、パラオの25%の人は日系の血統を持つ。パラオの激戦地となったパリリュー島には今も、「西太平洋戦没者の碑」があり、天皇夫婦もここを訪問することになっている。天皇訪問は戦没者の慰霊のためとされるが、安倍首相の目論見はこれにはとどまらない。冷戦後、米国は「3つの列島線」という区分を打ち出したが、パラオは「第二列島線」に位置し、中国に対する「C字型包囲圏」を形成している。中国海軍は2013年7月、日本を越えて西太平洋での訓練を行い、「第一列島線の突破行動」が成功したものとみなされた。米日軍事同盟の「封鎖」の陰謀は破綻しつつある。中国はさらにここ数年、太平洋の島国に急接近しており、フィジーなどとは特に密接な関係を結んでいる。

安倍首相はこうした状況を前に、中国をよけた「自由と繁栄の弧」に続き、「第二列島線」の作用の発揮を急いでいる。そのため安倍首相は天皇を持ち出し、80歳を越えた天皇をパラオに派遣する措置に出たのである。日本が歴史問題に名を借りてパラオをことさら重視している裏には、パラオを米日同盟へと引きつけ、共同で中国に対抗し、中国の太平洋地区における活動をさらに制限するねらいがある。

日本の「島国外交」戦略の展開にはさらに、「常任理事国入り」に道を整えるという意図もある。日本は最近、「島国外交」を集中的に展開している。天皇は1月、日本を訪れたミクロネシアのモリ大統領と会見した。日本とパラオはさらに、今年5月に福島県いわき市で開かれる「太平洋・島サミット」で共同議長を務める。両国は会談で、島サミットでの協力強化にも同意した。

「太平洋・島サミット」は1997年に始まり、3年ごとに日本で開催されている。このサミットはこれまでほとんど注目を受けてこなかったが、その大きな原因の一つは、日本がこのサミットを「票田」として利用していることがある。日本は、経済や技術などを通じて太平洋の島国を支援し、常任理事国入りなどでの支持を取り付けようとしている。日本外務省のある高官は、「これらの島国は国連での投票によって日本を支持することができる」と語っており、これを利用しようとする意図は明らかだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月8日

     1   2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。