もう一人の腹心、戦犯はいないと妄言
新華社によると、荻生田氏は今月11日、安倍首相の選挙区である山口県下関市で「日本の自尊と名誉を取り戻す元年に」と題した講演を行い、「日本にいわゆる戦犯は存在しない」と述べた。
萩生田氏は、「日本では国会決議によって戦犯の名誉が回復されたため、現在戦犯は存在しない。戦勝国もこのことを認めている」と述べた。これは1951年に米国が冷戦を背景とし、一方的に日本と講話を図ろうとして開いたサンフランシスコ平和会議で締結された、ソ連、ポーランド、チェコスロバキアなど第二次大戦の戦勝国が調印を拒んだ「サンフランシスコ講和条約」を指している。
萩生田氏は、「国際社会に対して、日本に戦犯がいないことを宣伝しなければならない。これは非常に重要だ」と発言した。萩生田氏は何度も安倍首相の代わりに、第二次大戦の14人のA級戦犯が祀られている靖国神社に玉串料や真榊を奉納している。
しかし日本政府でさえもサンフランシスコ講和条約の中で、「極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の判決を受諾」した。
国会議員、自民党副幹事長である萩生田氏は、河野洋平元内閣官房長官が1993年に発表した、日本の慰安婦強制連行を認め謝罪した河野談話の撤回を主張している。さらに安倍首相が今年の戦後70周年に発表する「安倍談話」によって河野談話を失効させるべきだと称した。
産経新聞によると、萩生田氏は講演の中で朝日新聞の慰安婦に関する報道は「事実の捏造」と批判し、日本の国益が受けた損失について検討し、国際社会で「日本の尊厳を取り戻すべきだ」と述べた。