「日本僑報」によると、村山富市元首相の91歳の誕生日を祝う「2015大分日中友好交流会」が2月28日、大分市内で開かれ、九州各地から集まった91人の日中関係者が村山元首相の誕生日を祝った。
村山元首相は講演で、「日本がアジアの人々の信頼を得るためには歴史を清算するほかない」と強調。
1995年8月、戦後50年の節目に発表した「村山談話」では「日本の植民地支配と侵略」について謝罪を表明しているが、もし(戦後70年に当たる今年の談話で)この立場を継承しなければ「日本は世の人々に背くことになる」と訴え、その上で「日本国民が幸せになるためには、民主と平和の道を歩むほかない。歴史を清算せずに信義に背けば、日本の将来はない」と語った。
祝辞を述べた李天然・福岡駐在中国総領事は「村山談話」の歴史的功績と村山元首相の中日友好への貢献に対して高く評価。
その上で、「反ファシズム戦争勝利70周年を迎えた今年、日本が歴史を正しく認識し、アジアと国際社会からの信頼を得て、ともに世界平和と発展の維持に寄与することを期待している」と述べた。
また程永華・駐日中国大使からは、村山元首相のこれまでの功績に謝意を示すとともに「今後もご健康、ご長寿で、引き続き中日関係発展のため貢献されることを願う」とする祝電が贈られた。
この後、李天然総領事は村山元首相に、大きな誕生ケーキをプレゼント。村山元首相は「このような盛大な誕生パーティーも、大きなケーキも初めてだ」とユーモアを交えて語り、李天然総領事に感謝の意を込めて「杖莫如信」と揮毫した色紙を贈った。(写真提供・董発明)