日本とドイツの隣国が異なるのも事実だが、この違いは日本の罪をより明らかにしている。ドイツの隣国はその「交戦国」に近かったが、日本の隣国は当時脆弱で、日本の侵略に至っては弁解の余地がない。ドイツは罪を認め、賠償を続けてきたが、日本は侵略の史実を「修正」するばかりか、慰安婦問題についても言い逃れしようとしている。
日独両国の戦争の罪は、一本の木に実った2つの毒の果実であり、外から見れば「瓜二つ」に見える。その間のいわゆる「差」には、何の意義も認められない。両国の最大の差は、戦後の反省の態度だ。安倍政権は、日独の差をさらに広げている。
メルケル首相が訪日すると、世界の世論は非常に興奮した。メルケル首相は世論の比較に対して、率直に回答した。日本政府はうじうじとして、この比較に敏感になった。
岸田外相は中高生でも知っている、広報活動の過ちを犯した。彼は日本の、理屈が立たない時にも理屈を口にしようとする、とんでもない「思想」と「論理」を余す所なく見せつけた。世界はこれこそが日本であることを知っている。
この国は歴史問題において、「付ける薬」がないようだが、この結論が最終的に錯覚であったことが証明されることに期待しよう。8月15日までまだ時間が残されているが、安倍首相と閣僚らは、日本の歴史問題に関する態度に対する世界の反応を目にし、間違った道を歩み続けるべきではない。国際社会は安倍政権が、道に迷ったと悟り引き返すことをいつでも歓迎する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月11日