2015年3月11日は、東日本大震災4周年記念日だ。4年の時が流れるが、人々の心の不安と痛みは払拭されていない。被災地の復興再建が遅れ、脱原発が盛んに議論されている。日本社会は未解決の数多くの課題を抱えている。
被災地:関心が薄れ、「疲れを感じる」
日本メディアの情報によると、日本赤十字社に寄せられた震災の義援金が、これまでと比べ大幅に減少している。日本赤十字社に震災後の1年間で寄せられた義援金は3000億円を超えたが、2014年度は約29億円のみで、100分の1にも満たなかった。
物的支援の減少の他に、被災地の人々の心の傷も見落とせない。日本メディアや大学などの機関はこのほど、1万人以上の被災者を対象にアンケート調査を実施した。その結果、回答者の43%が「疲れを感じることがある」と回答した。
原発:脱原発か、再稼働か? 不満の声が上がる
先ほど福島県民を対象に実施されたアンケート調査によると、7割以上の福島県民が日本政府の原発事故に対する対応に不満を持っていることが明らかになった。以前の生活を取り戻せるのはいつかという設問に対して、「20年以上」が61%に達した。つまり大多数の国民が、これを悲観視していることになる。
安倍政権は全力で原発再稼働を進めているが、国民はこれに消極的な態度を持っている。福島原発事故の被災地である南相馬市では、現在も多くの市民が外部での避難生活を強いられている。