林国本
なが年、日本を対象とするジャーナリズムの世界に身を置き、第一線から退いてからも、いろいろお手伝いをさせてもらっており、ここ数年日本語検定試験関係のお仕事にもタッチしているので、大勢の「日本語使い」といわれている人たちと触れ合いを保つ中で、中国における日本語教育についても、いろいろ考えさせられている。
とにかく、今では全国各地で約20万人の人たちがいろいろな形で日本語の勉強をしており、すでに一大山脈を形成していると言ってもよい。
われわれが仕事についた頃はせいぜい二、三千人しかいなかったこの世界も、今では20万人の人たちがひしめき合っているのだから、全く隔世の感なしとしない。