文学、経済貿易、科学技術、医学など専門的な日本語の勉強をしている人たちばかりでなく、能、狂言、古典文学の勉強をしている人もいるのだから、もう英語を専攻している人たちにも劣らない発展ぶりと言ってもよい。
しかし、ときどき不可解なことを耳にすることもある。例えば、日本語は漢字がたくさん使われているので習いやすいと思って選択したのだが、どうして、どうして、習えば習うほど難しさを痛感している、というのである。また、日本語は入門はやさしいが、学べば学ぶほど難しさを痛感している、という人もいる。これは日本語に対する一種の誤解だと思う。つまり、勉強の仕方に問題があるのだと思う。すべての分野において網羅的に勉強しようとするからそうなってしまうのかも知れないのだ。