林国本
先般、テレビで大、中、小都市のレストランで会食している人たちが食べ残したものが生ゴミとして処理され、それがなんと一億人(一説では二億人)分に達する、ということが報道され、これでは食糧を増産しても一億人分が吹っ飛んでしまうのではないか、と思っていたが、この報道は効果てきめんで、旧正月を前にして一部高級レストランでは宴会のキャンセルが増えていることが夕刊誌などで伝えられている。もちろん、テレビでは理性的消費を呼びかけていたのであって、キャンセルせよとは言っていなかったが、まあ、ぜいたくな公費による接待をキャンセルするのも悪いことではなかろう。
私のスケジュール表にも、二、三の会食の記録があり、これもキャンセルになるのではないかと思っていたが、結局すべて予定どおり催されたが、以前より理性的消費になったことが実感された。そして食後にはウェートレスさんが残った料理を包装してくれて、持ち帰ることを勧めていた。