まったくの私見ではあるが、ごく少数の「台独」を主張する人についても、テレビの映像で見る限り、とても「脱中国」を唱えられる人間とは見受けられない。完全な中国語をしゃべっているのだし、中国の古典の素養もあり、結局、かなりのものは選挙の票を手に入れるためのパフォーマンスと見る以外にない。
「両岸の平和的発展」によって、海峡両岸は1つの中国という前提の下で、中華民族の振興を目指し、壮大なスケールの目標を実現することは今のところ唯一の正しい道である。
番組で中国社会科学院の研究所や台湾の大学教授がそれぞれの角度から分析を行っているが、台湾の社会状況について、深く掘り下げて検討をつづけている努力には敬意を示したい。
正しい政策、施策は調査、研究なくしてあり得ないといわれるが、この番組はこうした面でパイオニアとしての役割を果たしていると言えよう。
台湾の学者の中には、中国の古典や三国志の物語を引用して話をしている人もいるが、学者としてニュートラルな立場から各党について忌憚なく論評している。