そして、最近は、カヌーやカヤック、アルペンスキー、スラロームなど欧米で盛んだった種目の強化にも力を入れているようだ。小国の場合、1つか2つの種目の試合に参加すれば満足というケースも見られるが、13億の人口を有する中国のこと、なるべく幅を広げたい気持ちは分かる。また、サッカー、バスケット、バレーなどの種目で強くなりたい気持ちもよく分かる。アルゼンチンのマラドーナさんの北京で「13億の人口のある国で11億人の強いサッカー選手が育たないはずはない」という発言に励まされたファンもいるが、体操、水泳、女子バレーなどかつてはアジアで2位、3位であった種目、今では一応1位、2位に入るようになったように、じっくり取り組めばなんとかなることは疑いない。
飛び板飛び込み、重量挙げなど、中国独特のトレーニング法を編み出したものもある。
韓国は人口5000万の国だが、スポーツではかなり強い種目がある。したがって、人口数だけで語るだけではダメで、結局はその国民に一番適したトレーニング法を編み出すことであろう。
また、最近の国際スポーツ界を見ていると、ドーピングにひっかかっているケースもときたま見かける。これも要注意である。「確信犯」的行為はもちろん罰するべきだが、中国人にとっては、「漢方薬」とか日常の飲食にも、国際競技に参加する選手であるかぎり、厳格な規定を設けるべきである。ブロイラーとかブタのエサなどに混入される添加剤も要注意である。