今回のアジア大会を見ていると、日本の選手の中には、にぎり飯その他の差し入れを受けたケースもあるようだが、ロンドンには華人、華僑も多数いるので、選手村のコック、シェフ、調理師も中国選手の口に合う料理をふるまってくれることだろうが、こういった些細なことにもあらかじめ対応しておいた方がよい。さらには、セキュリティー面でも一応注意しておいた方がよい。
要するに、自国での大会では存分に実力を発揮できたのに、他国ではどうも、ということにならないようにしてほしい。
中国も数十年前とたいぶ変わってきている。以前は私の知り合いのところには、少年スポーツ学校に子供を入れてたいのだが、なんとかしてくれないかと願いごとをしに来る人がかなりいたが、最近は、英語の勉強やアニメの勉強の方が人気がある時代になっている。とにかく幼稚園から国際学校みたいなところに子供を入園させて中学生ぐらいになれば英語がぺらぺらになるようにするのだ、とハッスルしている親が多い。スポーツ選手になって金メダルを取れるくらいのところに行くには、十数年間の練習を必要とする。そして、この人生を選び取ることは、ほかの可能性を捨てることになりかねない。こういうまがりかどに来ている状況のもとでかつてのような最強のチームをつくるために頑張っているスポーツ界の人たちはたいへんだろうと思う。要するに、海外留学などいろいろな道が若者の前に示されているのである。
それでも金メダル数トップの時代が続くことを心から願ってこの一文を書き上げた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年1月12日