中国女子バレーボール・チームは短期間に2人も監督が辞任することになった。これはこの2人にチームをひっぱっていく実力がないのではないと思う。したがって、関係管理部門はこういうことに関する法則性をじっくり検討してみてはどうか、と思うが、どうであろうか。
最近、かつての監督陳忠和氏のカムバック、ということもささやかれているが、陳氏はすでに福建省体育局副局長のポストについており、これまでの成果を思い出して、悠々自適の定年を迎えるか、また、監督となるか、陳氏にとっても、大きな選択となろう。世界選手権が目前に迫っているし、二年後のロンドン・オリンピックが待ちかまえている。
私見ではあるが、陳氏はバレーのキャリアの面では下積みの苦労をしてきた人なので、かなり忍耐力のある人物と見られているが、すり合わせの時期にある女子バレーの監督にカムバックすることは、大きなチャレンジとなろう。相手となる外国チームが身長、ジャンプ力、ゲームメークなどの面で強化されているこの時期、陳氏は好きなバレーのために、ファンやスポーツ評論家の情容赦ない論評にさらされながら、チームを立て直す道を選ぶか、多くの人たちが見守っている。
余談になるが、日本のサッカーは、攻撃的サッカーへのシフトを模索するため、イタリアから監督を呼ぶこととなった。私見ではあるが、日本のサッカーは世界的にはまだ一流チームとは言えず、ワールドカップで準々決勝に進めるかどうか分からないが、日本は一歩一歩と積み上げていく決意でいる。中国も冷静に自分たちの置かれた状況をじっくり検討して、一歩一歩ともう一度王座を目指すだけの度量があってもいいのではないか。