だが、考えてみると、中国は13億の人口があり、各地の発展レベルも違い、国民の教育レベルも異なり、人口500万のシンガポールのようにすんなりといくとは考えられないが、長い目で見れば、30年ないし多く見積もって50年後には見違えるような中国になっていることは間違いない。
シンガポールは、国民全体の資質の高い国であり、また国土も小さく、人口も少ないので、中国と比べれば比較的やりやすいようにも思えるが、しかし、根本は国民1人、1人のガンバリズムと不可分であろう。GDPの総量、1人当たりのGDPばかりでなく、国民全体の資質の向上、民度の向上が不可欠である。そして、壮大なビジョンを現実のものにするための強力なリーダーシップも不可欠である。中国の国情をつねに念頭において、中国の特色あるものを作り出していくのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月29日