日本の学術界の護憲団体「九条科学者の会」は21日に東京で、設立10周年記年集会を開き、改憲により軍事力の規制を緩和しようとする安倍政権に反対し、日本社会に平和憲法を守るよう呼びかけた。
百人以上の改憲反対派の学者が集会に出席し、民意を勝ち取り改憲を阻止するため交流を行った。
東京大学の小森陽一教授は講演の中で、「安倍政権が発表しようとしている新たな安保法制は、自衛隊の海外出兵を放任する。これは戦争法制であり、戦後の平和憲法の9条を根本的に損ねることを意味する。安倍政権は明文改憲を目指しており、憲法に国防軍などの条項を盛り込もうとしている」と批判した。
小森教授は、「護憲の成敗を決める重要な時期を迎えている。我々は行動をし、安倍政権の戦争法制と明文改憲にノーと言い、その暴走を阻止するべきだ」と呼びかけた。
日本学術会議元会長の広渡清吾氏は講演の中で、「安倍政権は改憲の準備を続けており、日本を非軍事国から普通の国に変えようとしている。我々は安倍政権の改憲を絶対に放任できない。国際世論の支持を勝ち取り、国会の改憲の発議を阻止しなければならない」と述べた。
日本の196人の学者は2005年3月に、「九条科学者の会」を共同設立した。同会は10年に渡り講演会などの活動を頻繁に展開し、憲法を守るよう人々に呼びかけてきた。同会の会員数は2014年12月末時点で3741人に達し、各界の科学者と研究者を網羅している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月23日