桜シーズンを迎えた日本は、旧暦の春節期間中に「日本を爆買い」する中国人を見送ったばかりだが、再び大勢の花見目的の観光客を迎え入れ始めた。在上海日本総領事館の統計データだけを見ると、同館は3月に中国人向けに14万6000件のビザを発給し、記録を更新した。そのため、日本メディアは、花見のために日本を訪れる中国人に対し「爆花見」という新しい言葉を作った。日本の華字紙・中文導報が伝えた。
日本各地の花見スポットに中国人観光客が殺到
近ごろ、多くの旅行社がさまざまな花見路線を売り出し大人気を博しており、発売してすぐに予約が埋まるという状況である。統計によると、今年の桜シーズンの中国人観光客の予約数は倍増し、おおむね一人でも増やせない状態となった。
本州の花見路線に対する中国人観光客の熱意はここ数年高まり続けており、多くの団体ツアーは新年初めごろに販売ピークを迎え、3月初めごろには予約でいっぱいになった。また、個人旅行を選ぶ観光客も増え、その数は花見目的で行く観光客の半分を占めている。花見路線の多くが主に東京、大阪、京都、箱根などである。
観光専門家の分析によると、日本の花見観光が大人気になった理由は、ビザ発給要件の緩和や大幅円安などの背景とあいまって、現地で最新の免税措置が実施されるためであり、日本にショッピングや観光で行くのがブームになった。また、日本が近ごろクルーズ船で訪れる中国人のビザを免除したことも、この観光ブームを刺激しているという。
発売されてから1カ月が経った現在、日本各地を訪れる花見観光の予約者は、3月に空きがあるだけで、4月出発分はほぼ定員いっぱいとなっている。業界内のアナリストは、桜シーズンの到来に伴い、日本観光も最盛期に入り、観光ツアーに「1人の空きもない」状況で、行きたいときに行くことは非常に困難であると語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月2日