独島問題
独島問題は、韓日が争い続けている問題だ。韓国は独島を守るため、政府・民間レベルで数多くの措置を講じている。そのうち最も注目を集めたのは、李明博大統領(当時)が2012年8月10日に陸海空軍の三軍立体型警備を受け、ヘリコプターによって独島に上陸した件だ。韓国の大統領は歴史上初めて独島に上陸した。
これは韓日の外交戦を引き起こした。日本は厳重な抗議を行い、「外交以外の措置を講じる」と公言した。韓国は日本の不当な要求を無視し、時の野田佳彦首相に宛てた李明博大統領の親書を取り下げた。
韓国は同問題を国家の領土・主権問題としてのみならず、さらに第二次大戦の成果の問題としてとらえた。韓国の歴代大統領の独島問題に対する態度を見ると、韓国が独島の主権および第二次大戦の成果の維持に対して、揺るぎない立場を持っていることが分かる。日本は独島問題で韓国を挑発し続けているが、これは両国関係の摩擦の原因となっている。
慰安婦や独島の問題の他に、安倍晋三首相や閣僚による靖国参拝、侵略・植民地の歴史の否定、憲法改正、集団的自衛権の行使容認に関する行為は、韓日関係を冷え込ませる重要な原因となっている。
今年は第二次大戦勝利70周年、朝鮮半島の植民地支配解放70周年、韓日国交正常化50周年だ。朴槿恵大統領は三一節の演説で、日本に対して勇気を出し歴史の事実を認め、間違った歴史観を改め、韓国と共に今後50年間の新たな歴史を描くよう促した。この願いが実現されるか否かは、今後の経過を見守る必要がある。現状を見る限り、韓日関係の改善にはまだ時間が必要だ。(筆者:高浩栄 新華社世界問題研究センター研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月6日