「日本は第二次大戦で中国には負けなかった」は本当か

「日本は第二次大戦で中国には負けなかった」は本当か。 1945年から70年が経過した。日本はその間、敗戦から復興、ピークへの到達、ゆっくりとした衰退というプロセスをたどってきた。日本社会の戦争への態度はそれぞれの段階で微妙に変化し、そうした変化は出版物や映画などにも反映されてきた…

タグ: 第二次世界大戦 政治目標 旧日本軍 歴史

発信時間: 2015-04-14 16:44:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

敗北の本当の原因は侵略戦争の発動

日本が戦争を発動したのは、中国を早期に屈服させるためであり、その政治目標は短期決戦にあった。その目標が達成できなければ、その戦争は負け戦に等しい。当時の日本は中国が屈服しない限り、日軍隊を撤退させることができなかった。軍隊の撤退は敗戦を認めることを意味し、そうなれば日本政府は崩壊の危機に立たされた。そのため日本軍は中国の泥沼から抜け出すことができなくなり、欧米各国との矛盾を拡大し、米国の参戦を招き、大日本帝国は滅亡を余儀なくされた。

日本の軍事思想家の石原莞爾は戦争中、中国に謝罪して軍隊を撤退させ、国力を蓄え、米国との長期戦を準備すべきだと主張した。事実上敗戦を認めるこうした立場は、日本の国内政治の中で受け入れられなかった。戦争を続けざるを得なくなった日本は、亡国への道をまっしぐらに転げ落ちていった。

中国人と日本人はいずれも東方の民族だが、その国民性は大きく異なる。中国人は細かいことにこだわらず、やり方は粗いとも言われるが、大きな方向ははっきりしている。日本人は逆で、ディテールは正確で、プロセスを重視するが、大きな方向が問題になる時には混乱が見られ、問題回避の傾向さえ見られる。第二次大戦の文献を調べると、日本が重大な戦役に踏み込む前、1年後の状況さえほとんど予測していないことがわかる。

日本は現在、軍隊によって自らを守る能力を備えているとは言えない。70年前の日本がそうだったのだから、現在はなおさらである。日本がもしも戦前のイデオロギーへと戻ってしまえば、米国さえ敵に回すことになるだろう。日本が敗北したのは、軍事力が足りなかったためではない。残酷で無情な侵略戦争を発動したことこそが、敗北の原因であった。もしもそのことを反省しないのならば、日本はさらに大きな失敗を繰り返さざるを得なくなるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月14日

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