尹氏はこれについて、「日本の戦闘機は実際には、中国の飛行機が浙江または江蘇の空港から飛び立つとすぐにスクランブルをかけている」と指摘する。日本は防空識別圏を中国の最前方に引いており、中国の国境からの距離はわずか100km余りしかない。そのため中国の飛行機は一旦飛び立つとすぐに、日本の防空識別圏に入る。日本の戦闘機はこれに対してすぐにスクランブルの措置を取る。
日本のこのような作戦配置には道理がなく、中国の空中の戦力と空中の活動範囲を狭め、中国の空域の正常な使用を沿岸100km余りの範囲へと圧縮することが目的であることは間違いない。「東中国海の全体は公空だ。中国の飛行機が飛び立っただけで日本の『スクランブル』によって航空を阻止されるいわれはない」と尹氏は指摘する。
尹氏によると、日本のこのような作戦配置は非常に危険なものだ。もし中国も防空識別圏を日本の沿岸から100kmの位置に設定し、日本の飛行機に対してスクランブルを繰り返せば、双方の戦闘機が空中で遭遇する可能性は大きく高まり、双方の武力衝突の可能性も高まる。