今年3月に日本の武蔵野大学で修士号を取得し帰国したばかりの孫月氏も、中国国内の日系企業の待遇に不満を持つ一人。「税引前で5000元で、手元に入るのは4000元足らず。海外で大学院まで出てこの待遇は到底受け入れられない。これでは北京で暮らせない」と驚きを隠さなかった。「日本では私立大学に入学していた。2年間の授業料だけで200万円近くかかった」と孫さん。
北京の某日系ヘッドハンティング会社の女性の陳氏によると、「日系企業が中国市場に進出したばかりの90年代、数千元の給与は中国人にとって非常に魅力的だった。しかし、十数年経った今でも同じ待遇では決して多いとはいえないだろう」と話す。人材紹介会社の英創人材サービス(上海)有限公司北京支社仲介事業部マネージャーの劉晶氏によると、「日系企業の学部卒と修士卒に対する待遇差は500元から1000元程度しかない」と明かす。