ロイター通信の25日の報道によると、米国が兵力をアジアにシフトし、中国が南中国海における軍事的存在感を強める中、米国はフィリピンの8ヶ所の基地で軍隊・艦船・軍機の巡回ベースの駐留を行いたいと要請した。軍事専門家は中国中央電視台(CCTV)の取材に応じた際に、「フィリピンは憲法の規定を打破し、米軍を長期駐留させようとしているようだ。米国は日本などの国を動員し、フィリピン国内に軍事基地を建設する意向を持っている。これにより自衛隊の南中国海への進入が常態化する可能性がある」と指摘した。
フィリピン軍のカタパング参謀総長は現地メディアに対して、「米国のフィリピンにおける少なくとも8ヶ所の基地は、一連の軍事訓練・演習を通じ、軍隊・艦船・軍機の巡回ベースの駐留を行うことを確認している」と述べた。そのうち4ヶ所の軍事基地はルソン島に、2ヶ所はセブ島中部に、その他の2ヶ所は南沙諸島に近いパラワン島に位置する。
軍事専門家の洪琳氏は、「フィリピンの憲法は、自国の軍事基地を外国に長期使用させることを認めていない。米軍が長期駐留すれば違憲になる。フィリピンはこの規定を打破し、米軍に長期駐留させたいようだ」と話した。
ロイター通信によると、米国はスービック海軍基地およびクラーク空軍基地の復活に意欲的だ。