数十人のスタッフが公園内を行き来し、特製の袋を持ち寄付を求めた。参加者の多くが寄付をし、護憲活動への支持を表明した。和田さんは、「袋に入っているのはお金ではなく、戦争を阻止しようとする日本人の願いであり、ずっしりとした重みがある。人々が沈黙を続ければ、安倍のやり方を黙認したことになり、後になって反省しても役に立たなくなる」と語った。
和田さんは記者に対して、戦後70周年の首相談話に関する意見を述べた。「日本は侵略戦争を発動し、アジア諸国の人々に大きな被害をもたらした。これは異論の余地なき歴史的事実である。首相は戦後70周年談話でこれらの内容を明確にし、心からお詫びと謝罪をするべきだ。非常に不安なのは、安倍がこれを認めたがらないことだ。かつてアジア諸国の人々に深刻な災いをもたらした日本が、侵略と植民地支配の歴史を正視できるか否かは、アジアおよび世界の平和に直接関わってくる」
集会の現場では、多くの人が憲法9条に関連する服や飾りを着用していた。大木さんは憲法9条が印刷されたTシャツを着用し、さらに「9」の形をしたヘアピンを使っていた。リュックにはさらに、憲法9条のバッヂをつけていた。大木さんは記者に対して、「憲法9条の国民にとっての重要性を早くから意識していた。日本が戦争を発動できる国になれば厄介だ。今日はこれらの飾りをつけて集会に参加し、憲法保護を呼びかけようと思った。日本の無数の人々が平和を願い、憲法9条の改定、集団的自衛権の行使容認に反対している。安倍のような侵略の歴史を否定する人間は、日本では少数派に過ぎない。多くの日本人は意見を公然と発表する機会を持たないが、政府が侵略の歴史を直視し、中国などのアジア諸国の被害者に心から謝罪することを願っている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月5日