この身を切るような改革は、調査機関から評価されていない。調査機関は、これは単なる時間稼ぎであり、企業の長期的な経営は依然として問題だとしている。BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは、「これは倒産前の絶望的な努力だ」と述べた。大和証券の松坂貴生クレジットアナリストは、「これは短期間内の問題を解消する方法だが、シャープの3年後は予想しがたい」と話した。
黒字化を実現するには?
日本家電大手のうち、事業が単一的なシャープは、パナソニックやソニーよりも深く泥沼に陥っている。黒字化を実現するためには、最も差し迫った問題を解消しなければならない。
シャープはスマートフォン向けの小・中型液晶パネルの集中投資に踏み切り、3年内に1400億円を高精細の4K液晶パネル事業に費やす予定だ。シャープは同事業の投資を拡大し、小・中型液晶パネルの競争力を高め、いまだ成長期にある高性能スマートフォンの需要を手にしようとしている。
没落するシャープの先行きは不透明だ。シティグループ証券の高橋克英アナリストの分析からは、一つの答えが導き出せそうだ。「シャープはかつて偉大な企業だったが、市場に対する反応がにぶく、主導権をほぼ失ってしまった」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月13日