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日本メディアは年初、政府がジブチの自衛隊拠点を拡張し、アフリカ・中東における多用途基地にすることを計画中と伝えた。この計画が順調に進めば、日本は初の「半永久的な海外基地」を持つことになる。香港紙『文匯報』が伝えた。
日本政府は『海賊対処法』に基づき、ソマリア沖やアデン湾で多発する海賊問題を理由に、ジブチ国際空港に隣接する土地を自衛隊の拠点として賃借した。メディアの報道によると、日本は2011年7月にジブチに初の海外軍事基地を建設した。基地の面積は12ヘクタール、建設費は47億円で、P3C哨戒機3機分の駐機場と1機の格納庫などのインフラを整備した。
世界3位の石油消費国である日本は、国内の需要を満たすために、アフリカから大量の石油を輸入している。日本の船舶はアデン湾付近で、ソマリアの海賊の襲撃を受けやすい。日本は当初ジブチの基地建設の理由を、石油輸送の安全確保としていた。しかし近年のさまざまな動きを見ると、日本はジブチで長期的な総合作戦能力を持つ基地の建設に着手しているようだ。
第二次大戦の敗戦国である日本国内の現行法は、海外の軍事施設・基地建設を認めていない。しかし安倍晋三首相は2013年に再任すると、いわゆる積極的平和主義を提唱した。これは戦後レジームの束縛を逃れ、平和憲法を徹底的に変えることで、政治・軍事大国化することを目的としている。
国防大学の王宝付教授は、「日本がP3C哨戒機などをジブチに配備するのは、海賊ではなく主に潜水艦に対処するためだ。日本は海賊取締を口実としてアジアに進出し、ジブチに永久的な軍事基地を建設することで自衛隊の海外任務を拡大し、自国の軍事力を海外に送り出そうとしている」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月20日