日本には「脱米入亜」が必要=進藤榮一氏

日本には「脱米入亜」が必要=進藤榮一氏。 今年は終戦70年という節目の年だ。しかしながら日本は戦後の国際社会が歩んできた歴史の道に逆行している…

タグ: 終戦 歴史 教訓 ポツダム宣言

発信時間: 2015-05-22 16:51:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

(一)安倍晋三首相が今年8月に発表する首相談話は、村山談話を完全に引き継ぐべきだ。侵略戦争への反省と戦争責任を明記した上で、ユーラシア大陸の新世紀を環境とし、日本の新たな平和的発展の道を再定義する。安倍首相は4月の訪米後、「戦後レジームの脱却」の道を大胆に変え、日米友好と日中韓関係の修復が共存する、日本式の「新思考の外交」の道を模索するべきだ。

安倍首相が発表する談話が、村山談話や河野談話を形骸化し、戦争責任を直視せず、かつ地球儀俯瞰外交という「新しい酒」を日米軍事同盟という「古い瓶」に入れるならば、日本はユーラシア大陸の新世紀という流れによって淘汰される。日本の外交は、ますます「ガラパゴス化」するだろう。日本は積極的平和主義を名義とし、日米軍事同盟の強化を続け、沖縄の軍事基地を恒久化する外交を試みては絶対にならない。

(二)日本はアジアインフラ投資銀行(AIIB)に早期加入し、外交方針を早期転換するべきだ。日本は米国主導のグローバル化に追随し、アジアの分裂を試みるTPPへの加入を試みているが、これはどの面から見ても賢明ではなく、多くの人から疑問視されている。日本はAIIB加入をスタートラインとし、今年12月31日に発足するASEAN経済共同体と協力し、RCEP(東アジア地域包括的経済連携。ASEAN10カ国が提唱し、中国、日本、韓国、オーストラリア、シンガポール、インドを招く)の早期発足に貢献するべきだ。

アジアにはまだインフラが整っていない多くの貧困地域がある。米国の利益に左右されやすいIMFやアジア開発銀行と異なり、AIIBはインフラ整備・強化の目標に向け、集中的な投資戦略を展開し、アジアの社会・経済の発展を促進しようとしている。AIIBは大きな潜在力を秘めており、アジアの地域一体化を促す。

言い換えるならば、日本は「脱亜入欧」から「脱米入亜」に車線変更するべきだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月22日

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