村山富市元首相と河野洋平元衆議院議長は6月9日に行われた日本記者クラブでの講演で、今夏発表される戦後70年談話で村山談話の重要な内容を継承することを明記し、中韓関係の後退を避けるよう安倍晋三首相に求めた。海外メディアが伝えた。
時の村山富市首相は戦後50年の1995年に村山談話を発表し、日本の植民地支配と侵略の歴史に具体的に触れ、日本の謝意を示した。
今年91歳の村山氏は9日、同談話を感慨深げに振り返り、「談話発表から20年後に、海外から重視されると共に、国内でこれほど物議を醸すとは思わなかった」と話した。
村山氏は、「村山談話には、日本の国際社会に対する約束が含まれる。私以降の歴代首相も、継承を表明した。安倍首相は初就任時に不満を一言ももらさず継承したが、再任後には変化が生じた。今年発表される戦後談話が、村山談話の重要な文言を継承し、日本の謝意を明確に表明し、戦時中の侵略の問題について反省することを願う」と述べた。
村山氏は、後の歴代首相は村山談話を継承すると表明しており、これは国際社会に対する約束だと指摘した。村山氏によると、安倍首相の態度は再任後に激変した。村山氏は、国際社会が安倍首相の談話と、何を考えているかに注目していると強調した。
村山氏は、「一国の首相は、一国の国民全員の声を代表する。安倍首相は日本全体のためを思い、談話を発表するべきだ」と指摘した。