瀋陽市のコレクターの詹洪閣氏は9日、友人に頼まれて瀋陽市の「九・一八」歴史博物館に貴重な史料を多く寄贈した。その中には1940年に作成された日本の機密地図もあり、南太平洋や東南アジアに綿密に布石したことや、ヨーロッパや米国本土にも手を出した日本の野心が明らかになった。
日本の海軍省海軍軍事普及部が作成した「世界大勢要図」という地図は全長2メートルで、日本本土から世界の主要都市への飛行ルートや距離のほか、米国、旧ソ連、イギリスなどの海軍拠点、航空基地、潜水艦基地の位置も記され、レッドラインで戦闘機の飛行距離まではっきりと描かれている。
中国近現代史料学会副会長の王建学氏は、日本は早くも1940年から南太平洋及び東南アジア地域に綿密に布石し、太平洋戦争の勃発に向けて周到な準備を進め、日本に世界を制覇する野心があったことをこの地図は明らかにしていると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月11日