ドイツメディアは17日、「オーストラリアは今後、北京・ワシントンから等距離に」と題した記事の中で、「オーストラリアは17日、アジア最大の隣国と自由貿易協定(FTA)を締結した。オーストラリアにとって苦しいことは、最大の同盟国である米国にとって、中国が最大のライバルであることだ。しかしながらオーストラリアは、中国と米国のどちらかに肩入れをしようと思っていない。オーストラリアにとって、米国は価値観の同盟国であり、中国は現実的なパートナーだ」と伝えた。
オーストラリアは中米の間で、苦しい立場に陥っている。豪オーストラリアン紙は16日、「オーストラリアの有名なシンクタンクであるロイ国際政策研究所の最新の世論調査によると、オーストラリア人の8割弱は、中国を軍事的な脅威ではなく経済協力国として捉えている。39%は中国が今後20年内に自国の脅威になると回答したが、2014年より9ポイント減少した。回答者の多くは、中米の間で武力衝突が発生する可能性は低いと回答した。中国と日本の間で武力衝突が発生した場合、オーストラリアは中立を維持するべきとした回答者は84%で、その他の人は日本もしくは中国を支持するべきと回答した」と報じた。