中国国際問題研究院アジア太平洋問題専門家の沈世順氏は17日、環球時報の記者に対して、「オーストラリアと中国がFTAを締結した要因は経済だ。米豪は軍事同盟関係であり、オーストラリアは安全面で米国に依存しているが、中国の台頭がもたらす経済の大きなチャンスを手放したくない。今回のFTA締結、中国が提唱するアジアインフラ投資銀行への加入は、オーストラリアにとって政治問題ではなく、理にかなったウィンウィンだ」と分析した。
復旦大学米国研究センター主任の呉心伯氏も、「中豪FTAの締結は、時代の大きな変化を反映した。多くのアジア太平洋諸国は冷戦前、安全を求めて米国に歩み寄った。現在は安全の大きな需要が存在する時代ではなく、多くの国は経済発展を最重視している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月18日