米調査会社JDパワーの消費者を対象とする調査によると、日本車の新車品質が29年前の調査開始以来初めて業界平均を下回った。米フォーブス(電子版)が伝えた。
この意外な結果は、日本の品質管理に緩みが生じたと言うよりは、その他のブランドがより急速なペースで品質改善に取り組んでいるためと言える。日本車の品質は今日やや改善されているが、その他のブランドと肩を並べていない。
韓国車の新車の品質は、その他のブランドにかつてないほどの差をつけた。100台当たりの不具合指摘件数は90件で、2014年より11件減少した。欧州車は同調査で初めて日本車を抜いた。日本車は米国車に並び、29年間の調査で2回目となった。調査対象となった日本の10ブランドのうち、改善を実現したのは4ブランドのみ。
JDパワーの米国自動車品質部門バイスプレジデントのレネ・ステファンズ氏は、「品質の状況に大きな変化が生じた。日本車は品質で金字塔的な存在とされていた。日本メーカーも改善を続けているが、その他のブランド、特に韓国車は改善のペースを大幅に加速している」と述べた。
自動車業界にとって、不具合が最も多いのは車載電子技術だ。消費者が報告している不具合の大多数は、エンターテインメントおよびコネクティビティー機能に集中しており、特に音声認識やブルートゥースに多い。スマートフォンにより、消費者は高度なテクノロジーに過度な期待を寄せているが、自動車メーカーは新車でその期待に応えていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月28日