JR東海はこのほど再び超電導リニアの有人走行試験を実施し、時速603キロという高速車両の世界最速記録を樹立し、同社の590キロの世界記録を更新した。この情報は、メディアと世界の鉄道業界から注目を集めた。
中国と日本は近年、世界の高速鉄道の建設や関連設備の輸出で、激しい競争を展開している。日本は世界最高速の超電導リニアという高速鉄道技術を把握し、世界初の都市間超電導リニアの建設に取り掛かっている。
日本は超電導リニアを、他国が持たない技術的優位としている。超電導リニア技術の初輸出を実現すれば、日本が世界の高速鉄道市場でシェアを得るための強い武器になるという。
高コスト、輸出は困難
日本では関係者のほか首相までもが超電導リニアのセールスに力を入れているが、その効果についてはまだ不透明だ。少なくとも現時点では、超電導リニアを導入しようとする国は現れていない。超電導リニアは高速・安定・快適という長所を持つが、総工費が高くつき、巨額の投資を強いられ、建設期間が長く、収益性も不透明といった不確実性が存在する。超電導リニア導入の決定が難しくなっている。
日本は東京と名古屋を結ぶ超電導リニアの高速鉄道を建設中だ。総延長は286キロで、建設費は5兆5235億円を予定(当時のレート換算で約550億ドル)。1キロ当たりの建設費は2億ドル弱で、平均5000万ドル未満の中国製高速鉄道の約4倍に相当し、しかもわずか286キロの線路を建設するのに13年かかる。日本メディアは、高コストや巨額の投資といった要素の影響を受け、日本の超電導リニアの輸出は楽観視できないとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月28日