ドイツ人歴史学者:日本は反省によって国家の名誉を高めるべき

ドイツ人歴史学者:日本は反省によって国家の名誉を高めるべき。 今年は第2次世界大戦の終結70周年に当たり、多くの国で盛大な記念活動が行われている。アジアでは、戦争や歴史認識の問題について日本が誠意と反省を欠いていることが、引き続き隣国の反発を呼んでいる…

タグ: ドイツ 歴史学者 反省 名誉

発信時間: 2015-07-10 13:58:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

仏独和解を可能とした政治環境

――フランスとドイツの和解の仕方は中日関係にも適用できるか。

フランスとドイツが和解できたのには様々な要素がある。そのうち最も大きかったのは冷戦だ。現在の中国と日本はこのような歴史的条件を備えていない。戦後初期には、仏独両国の間には敵対心と猜疑心が色濃く、フランスは、戦争に負けたドイツがいつまでも立ち上がれないことを望んでいた。だが冷戦の「鉄のカーテン」が下りると、米国はソ連こそが最大の脅威だと考え、マーシャル・プランのような一連の方法を通じて欧州を再編することを選んだ。当時のソ連は米国だけでなくほかの欧州の国にも脅威と考えられていた。仏独の和解はこうした大きな背景の下で始まった。現在の中日関係にはこのような共通の脅威の存在を見出すことができない。

またフランスとドイツには似通った伝統や哲学があり、両国とも啓蒙運動と民族国家の建設を経ている。これほど分厚い歴史・文化の共通点は中日関係の中に見つかるとは限らない。

最後に強調したいのは、歴史に対するドイツの明晰で誠実な反省が仏独和解の基礎となったということだ。戦争を経験した多くのドイツ人は、戦争がフランス人の恨みをかったことを目の当たりにし、果たしてこれでいいものかと自問を始めた。中日関係にはこうした反省は見当たらない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月10日

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