インドネシア、シンガポール、マレーシアの一部の学者はこのほど、日本の安倍晋三首相に宛てた公開書簡を発表した。学者らは安倍政権の平和憲法の改定に反対し、安倍首相に対して日本の侵略の歴史を直視し、心から反省し謝罪するよう促した。
インドネシア華字紙『印華日報』編集長の李卓輝氏、シンガポール第二次大戦歴史研究会会長の郭文竜氏など、3カ国の有名な専門家・学者が公開書簡に署名した。公開書簡の要約は下記の通り。
我々は日本の平和憲法の改正に断固反対する。日本の軍国主義の復活を目指す悪どい手段だからだ。我々は日本が軍拡に取り組み、軍艦や軍機によって武力を誇示し、アジア各地の平和と安寧を脅かすことに断固反対する。
日本軍は70年以上前、アジア諸国に侵略を発動し、罪なき人々を残酷にも殺害し、中国人労働者を油田開発や空港建設に強制徴用した。さらには若い女性を脅迫し「慰安婦」にし、彼女たちの心身に深い傷を残した。多くの人は一生苦しみ続け、結婚し子供を産めなくなった。「慰安婦」による謝罪と賠償の要求に対して、日本政府は積極的な反応を一つも示していない。
日本がドイツにならい、歴史の真相と率直に向き合い、アジアの人々に対して第二次大戦中に犯した罪を認め、真剣に反省し、心から謝罪することを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月17日