安保関連法案、韓国の神経を逆なで
日本の衆議院が16日に安保関連法案を採決してから間もなく、韓国外交部は直ちに声明を発表し、より透明な新しい安保政策を出すよう求めた。韓国政府は、日本は自国が侵略戦争で犯した間違いをはっきり認識してから、いわゆる「正常な国」になることを模索するべきだと表明した。
韓国の聯合ニュースが16日に伝えた情報によると、韓国外交部は声明の中で、「韓国政府は日本が安保関連法案をより透明にし、平和憲法の精神と一致させ、地域の安定と安全に尽くすべきだと判断している」と指摘した。韓国の外相は同時に、韓国は韓国政府の同意を得ていない、朝鮮半島と韓国の国益を脅かす日本によるすべての軍事行動を永遠に認めないと強調した。韓国は日本の安保関連法案の今後の動向に注目する。韓国軍も、日本の安保関連法案は韓国と日本の交流に影響を及ぼす可能性があるとした。
日本の独断専行に不満を抱いているのは韓国政府だけではなく、韓国人もこれに憤っている。聯合ニュースの15日の情報によると、韓国のNPO「環境財団」が14日に東京で記者会見を開き、日本の市民団体「ピースボート」と共に、「韓日市民共同声明」を発表した。声明は安倍政権に対して、東アジアの平和と安定を維持し、安保関連法案を即刻廃案にするよう求めた。16日には約20人の韓国人が、ソウルの在大韓民国日本国大使館前に集まり、日本政府が安保関連法案を採決したことに抗議した。参加者は、「安倍政権の安保関連法案は朝鮮半島の平和を脅かし、全世界の平和を脅かす」と主張した。
中国:日本に歴史の教訓を汲み取るよう求める
中国の楊潔チ国務委員は16日午後、訪中した谷内正太郎国家安全保障局長と中日閣僚級会談を行った際に、中国の重大な関心と厳正なる立場を表明した。
楊国務委員は、「今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。世界の人々が歴史を銘記し、平和を願うこの時に、我々は日本に対して歴史の教訓を真剣に汲み取り、平和的発展の道を歩み続け、アジアの隣国な重大な安全の関心事を尊重し、地域の平和と安定に不利なことをせぬよう求める」と強調した。
中国国防部も本件について、「日本の衆議院で安保関連法案が採決されたことに関心を表明する。我々は日本国内の人々、学者、法律団体が同法案に多くの反対の声を上げていることにも注意している。日本の衆議院で安保関連法案が採決されたのは戦後例を見ないことであり、地域の安全環境に複雑な影響を及ぼすことに注意が必要だ。歴史的な原因により、アジアの隣国と国際社会は日本の安保政策の調整を重視している。中国は日本に対して、歴史の教訓を着実に汲み取り、平和的発展の道を歩み続け、軍事・安全面で慎重に行動するよう求める。中国の領土・主権および安全の利益を守る能力と決意は確固不動のものであり、我々は日本の次の動向を密接に見守っていく」と表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月17日