日本では、グラウンドでコーチの話を聞かない子どもはまず見つからない。サッカーは自分が好きで選んだことだからだ。
私は、家族とともに日本に住む中国人の母親である。仕事の関係で、私たち一家は上海にも3年近く暮らした。息子が日本で3、4年サッカーの訓練を受けていたので、上海滞在中も、日本人が上海で設立したサッカークラブで引き続き訓練を受けさせることにした。このサッカークラブの指導方針は日本本土とほぼ同じだった。中国人の生徒向けのグラウンドもあり、家から近かったため、私たちも毎週1回このグラウンドに通い、中国人の子どもたちと一緒に訓練を受けることとなった。羊城晩報が伝えた。
このサッカークラブは飽くまで趣味を育てるためのクラブだったが、日本の同じようなクラブと比べると、練習内容がずっと簡単なのが気になった。私はコーチに、もう1年以上通っている子どもがなぜまだ簡単なドリブルの練習をしているのかと聞いた。日本人のコーチは私に、「中国の子どもは言うことを聞かない。日本の子どもはコーチが言うことを1から10まで聞くが、中国の子どもの多くは3まで聞くともう我慢できなくなってしまう。そのため複雑な技術指導はなかなかできない」と答えた。