ハルビン市で9日、「思想家と共に」をテーマとするフォーラムが開かれた。フォーラムは日本の元首相、東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏をライブ中継ゲストとして招き、注目すべき中日問題について共に検討した。鳩山氏は中日両国の青年に対して、「国境を気にかけず、行き来する関係を構築する」よう呼びかけた。
フォーラムは著名メディア人の楊錦麟氏、日本在住の社説執筆者の蒋豊氏、「老兵回家」活動の発起人である孫春竜氏、台湾原住民のセデック族、霧社事件の指導者であるモーナ・ルダオの曾孫の張進昌氏ら7人のゲストを招いた。基調演説とインタビューにより、史実に基づき歴史観について語った。また現在に根ざし、未来の構造を見据えた。
主催者側の関係者は記者に対して、「今年は世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。地域の衝突が絶えないが、世界を席巻する戦争は再発していない。全人類は依然として、当時の反ファシズム戦争のボーナスを手にしている。このようなシンポジウムを開くのは、ゲストのインタビューと交流により歴史を整理し、人々の歴史に対する認識を深め未来を考えるためだ」と話した。
フォーラムは日本の元首相、東アジア共同体研究所理事長の鳩山由紀夫氏をライブ中継ゲストとして招いた。鳩山氏は、中日両国は古来より悠久な友好関係を持つと表明した。
鳩山氏は、「一日も早く日本を訪れて欲しい。日本人の多くは、中国人に好意を持っている。日本の青年がハルビンを訪れ、現地の青年たちから温かなもてなしを受けることを願う。若者たち、学生たちは国境を気にかけず、行き来する関係を構築するべきだ。私は首相在任中に、このような取り組みを行った。双方のより良い生活のために、若者たちには努力して欲しい。私は皆さんと共に努力するだろう」と述べた。これは鳩山氏がハルビンの青少年に最も伝えたかった言葉だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年8月10日