第二次大戦に関する発禁扱いになった映画が、日本向けに配信される。日本最大の動画サイトのニコニコ動画は、「世界各国で撮影された、日本ではなかなか見ることのできない映画作品」を配信する。
中国人監督が撮影したドキュメンタリー『靖国 YASUKUNI』、映画『南京!南京!』、ドキュメンタリー『1937 南京記憶』などは、日本で長期的に「発禁」、「反日映画」とされていたが、間もなく配信されることになった。
『南京!南京!』、『靖国 YASUKUNI』などの映画作品は、日本公開で紆余曲折を経た。『南京!南京!』は2011年に日本のごく一部の映画館で2回だけ上映された。映画館前の道路には40−50人の警察、5−6台のパトカーが出動した。右翼が映画館を破壊すると脅迫したからだ。
『靖国 YASUKUNI』は2007年、日本でメディア向けに試験的に上映された。日本の右翼はこれを「反日映画」と呼び、日本公開前にさまざまな妨害を行った。
日本最大の動画サイトは、なぜ今日になりこれらの第二次大戦に関する発禁映画を配信するのだろうか?ニコニコ動画は、日本人はアジアの隣国で「反日ドラマ」、「反日映画」が上映されたと耳にするが、実際に見たことのある人は少ないため、日本のテレビでは見ることのできないコンテンツを配信することにしたとしている。
ニコニコ動画はまた、歴史問題に関するドキュメンタリーや映画を配信するのは、日本人の関連する問題に対する思考を促し、ネットユーザーの「真相を知りたい」という願いを実現するためとしている。
安倍晋三首相は今月14日、戦後70年談話を発表し、言葉遊びによって「侵略」「おわび」などのキーワードを形骸化した。安倍談話は村山談話と比べ、歴史認識問題で大きく後退した。