イタリアは近年、中国への注目度を明らかに高めている。現地の複数の歴史教科書が中国を重要な内容として紹介し、第2次大戦に関する部分で日本の中国侵略の罪を強調していることはその表れの1つだ。
新華社記者はイタリアの小中高学校歴史教科書が、中国史を重点的内容の1つとしていることに気がついた。文科高校で多く使用された教材を例として、高校2年生の教材では第2次大戦に26ページを割き、うち中国に関する内容が4ページ。第2次大戦に関する部分の最後で、約2000字が費やされている。中国現代史に関する写真・図画には「1933年の毛沢東」、溥儀と傀儡満州国、傀儡満州国「内閣」閣僚、1937年の上海での中日両軍市街戦などが含まれる。
中国近代史に関する教科書の記述には中国共産党の長征、日本の中国侵略、国共抗日民族統一戦線、南京大虐殺などが含まれる。この歴史教科書は30万人の犠牲をもたらした南京大虐殺を「醜い虐殺」「1937年の南京大虐殺はアジアにとって第2次大戦の真の開始を意味した」と明記している。教科書は、虐殺の罪を認めることを拒み続けているだけでなく、自国の教科書でこれを薄め、中国侵入後犯した他の罪に注意を払わないですらいると日本を批判している。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年8月20日