日本の安倍首相は9月3日に北京で開かれる「抗日戦争勝利70年記念式典」に合わせた中国訪問を見送る方針を決め、中日和解の絶好の機会を逸した。中日関係の改善は本当に一部のアナリストが見ているように水の泡になり、長期化するのか。日本の戦略研究者・実業家の中川幸司氏は次のように述べた。
実際に日本にとって中国は最大の貿易相手国であり、中国の市場、また輸入・生産拠点としての中国なくしては今や我が国の経済を語ることは困難である。一方で中国は、世界における経済大国として持続的な内需拡大、規律ある財政金融、そして産業政策、さらに将来的に人民元の国際通貨化といった目標に向けて走らなければならない。この時、中国にとって先進国たる日本は重要なアジアの経済パートナーとして位置づけられる。
中日間においては、外交関係は修復されつつあり、また経済関係を引き続き深化していくのが自然の流れだろう。楽観的立場に立てば、その過程において日中両国の相手国に対する国民感情は相互理解が深まるにつれて穏やかなものになっていくかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月27日