第一に、日本は歴史に誠実に向き合うにはほど遠い。日本が侵略の歴史問題で示す態度はふらふらとして一定しない。安倍首相の態度は直近の最悪のケースで、誤った発言を繰り返し発表し、靖国神社にも参拝し、歴史への後悔の念がまったくない。
第二に、歴史に正しく向き合わなければ、相互信頼と互恵の中日関係を構築することはできない。中国は一貫して「歴史を鏡とし、未来に向かう」ことを主張してきた。歴史を直視しなければ、未来を切り開くことはできず、中日間の戦略的互恵関係を現実のものにすることもできない。歴史を振り返れば、歴史を正確に認識することのできる日本の政府要人は、一般的に中日関係の改善と発展を積極的に支持してきた。
第三に、中国の揺るぎない態度は中日関係の長期的発展にとってプラスになる。もしも中国が誤った歴史観に基づく日本の言動を見て見ぬ振りをすれば、日本の右翼の鼻息を荒くさせ、日本を安全保障政策の面で平和の道から遠ざけ、最終的な結末は地域の衝突と争いしかなくなる。
安倍首相が「9・3」記念式典を欠席することは、70年前の歴史が今日の現実にいまだに影響を与えていることを示している。「安倍談話」はあれこれ知恵を絞って作成されたものだが、隣国との関係を改善する好機を見失い、結局のところ失敗した作品になった。安倍首相が現実と歴史を切り離そうとしても、無駄に終わるだけだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月30日