日本での就活、厳格な服装要求に中国人留学生が戸惑い

日本での就活、厳格な服装要求に中国人留学生が戸惑い。

タグ: 就活,厳格な服装要求,中国人留学生

発信時間: 2015-08-29 09:48:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の華字紙「新華僑報」のウェブサイトによると、日本の地下鉄駅や街角、レストランなどで、もし黒いスーツに黒い髪を束ね、黒い鞄を持ち、黒い革靴を履いている若い女性――白シャツ以外は全て黒色――がいたら、その人は就活中の学生だとほぼ断定できるという。この若者を見る全ての人は、彼女がこれから何をしに行くのか知っている。何者かが一目で見抜かれてしまうような感覚もまた、社会の一員になるための関門なのだろう。

1980年前後、日本の百貨店とファッション業界は、就職活動期間に着る服を「リクルートスーツ」と定義した。その後、日本のファッション雑誌や就活サイトでは、就活学生の化粧の仕方や、髪型の処理の仕方などの文章が載ることになった。切り下げ髪はどの位置で分けるか、ポニーテールは頭のどこでしばるか、口紅は何色がいいかなどさえ、全て決まりがある。これら就活関連の「攻略」は他にもスーツやシャツ、ネクタイ、靴、バッグの選び方がある。

かつて就職活動をする者は、職種の特徴に応じて服装には濃淡の選択があった。2006年より「黒色」が就活中の服装の主流色となった。就活過程で、髪の毛は必ず黒に染めなければならない。控えめなブラウンの髪ですら、面接では大きな減点の対象となる。多すぎる決まりに中国人留学生は困惑の色を隠せない。ある中国人留学生は冗談で、「私のかわいいブラウンの髪を黒色に染めたくない。面接官に“その髪どうしたの”と言われたら、“栄養不良だから”と言ってやる」と言っていた。

筆者は留学生のための大型就活セミナーを見に行ったことがある。誰もが黒いスーツ、白いシャツを着ていたが、細かい部分では日本の学生と違っていた。普段使いそうなバッグ、黒色だが装飾の多いハイヒール、頭の高い位置でしばったポニーテール、化粧をしない顔……。おそらく中国人留学生たちは、日本の就活習慣を尊重し、この文化に溶け込もうと努力しているのだが、心の中で少しだけ自我を残しているのだ。この種の「抵抗」は、おそらく日本の高度に格式化された社会においては理解に苦しむものだろう。

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